『ココロが先か、カラダが先か』

ここ2年程定期的にボディーメンテナンスにいらっしゃる和尚さんがいらっしゃいます。
その方は私のご詠歌の先生でもあり、万事に精通した博学極まりない老僧なのです。無知な私のどんなジャンルの質問に対しても、非常に論理的に解説してくださり、いつもとても勉強をさせて頂いているような方です。
しかもその先生の好奇心は今だにとても旺盛で、好奇心人間を自称する私も驚いてしまう程です。

ちなみに先生が鍼灸治療を始めたきっかけは、東洋医学の根本治療という概念に興味があったものの、これまでの人生で体験したことが無かったからだそうです。

そんな先生曰く、鍼灸治療を通じて、まずは精神力がつくと。
そしてその結果として体の調子が改善するのだ…とおっしゃいます。

私は日頃、精神的なことは心療内科にお任せして、鍼灸治療では身体の調子を改善させることに徹しようと考えていますし、鍼灸学校の恩師にもそう教えられてきました。
とはいえ臨床の結果として、患者さんの中には身体の改善によって、精神面の改善もみられたという嬉しいケースも勿論あります。それでも私は基本的に、治療による心の改善はあるかもしれない…位の立場でいます。

しかし先生は「そうではない」とおっしゃります。
鍼によって精神的な部分が強くなるのだと断言するのです。
だからこそ身体も快方に向かうのだという持論なのです。

これは私が思うに、事前に鍼灸の勉強をしっかりされていて、論理的に東洋医学や鍼灸の奥深さを理解されていた先生だからこその持論なのだと。実際にご自身で鍼灸治療を体感し効果を実感され、その答え合わせが出来たという満足感や安心感が、前述のようなご意見になったのではないかということです。
いずれにしてもこれは、先生が私の治療を信頼してくださり、安心して身体を預けてくださっているということであり、結果として体調が改善に向かっているのであればその順番はどちらでも良い事です。
結局ココロもカラダも表裏一体ということなのだと思っています。

日頃お世話になりっぱなしの先生にはこのくらいの事でしかお返しはできませんが、先生がいつまでもお元気でいられるよう、わずかながらのお手伝いが出来ればそれは何よりもうれしい事です。

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